あのレナウンが倒産?業績悪化はコロナではなくバブル時代に始まっていた!?

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2020年5月、コロナ禍のなかアパレルの老舗レナウンの民事再生の申立てという衝撃的なニュースがありました。しかし、レナウンの倒産はコロナの影響ではなくバブル期の無理な企業買収から始まったと噂されています。今回はそのレナウンについて調べてみましょう。

 

アパレルの老舗レナウンはどんな会社?その歴史は?

 

レナウン(株式会社レナウン)は東京都江東区に本社を置きく創業1902年のアパレル老舗企業です。

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創業者は佐々木八十八氏で、創業当時は「佐々木商会」という社名でした。

創業の土地は大阪で衣料販売とメリヤス中心の繊維販売を手掛け、1923年に商標を「レナウン」に登録したそうです。

名前の由来は1922年にイギリスのエドワード皇太子が訪日した際の御召艦「レナウン」にあやかり、のちの「ダーバン」(グループ会社)も同行していた巡洋艦からの命名だそうです。


 

斬新なCMとして話題を提供

1960年代にレナウンは若い女性から人気の衣料メーカーとして徐々に人気があがいました。

当時のテレビCMでは「レナウン娘」が斬新な曲に合わせて踊ったりポーズを取ったりして、お茶の間の話題となりました。

以後、レナウンのCM曲は弘田三枝子や朱里エイコなどと何代もつづきました。

 

本業以外にモータースポーツやアメフトでも話題に

1980年代後半から1990年代前半にかけて、レナウンは24時間耐久レース「ル・マン」にレナウンチャージ・マツダとして参戦しました。

1991年にはなんと日本車初の総合優勝という快挙を成し遂げました。

また、レナウンがスポンサーとなっていた社会人アメリカンフットボールチーム「レナウンローバーズ」は1983年から1988年まで6年連続でライスボウルに出場しました。

1985年には見事ライスボウルに優勝した強豪チームでしたが2003年には親会社の業績不振を理由に解散となりました。

レナウンローバーズの本拠地であった習志野レナウングランドは現在、オービックシーガルズが利用しています。


 

 

 

ライセンスブランドは?あのワンポイントもレナウンが開発?

 

あのワンポイントも、あの映画俳優もレナウンが起用

日本の高度成長を背景に、レナウンは1970年に「アーノルドパーマー」というブランドを立ち上げます。

そうです、あのパラソルマークのワンポイントです。

当時はまさに「猫も杓子も「アーノルドパーマー」」という言葉がぴったりで、道行く人の胸にはパラソルのワンポイントが光っていました。

昭和の時代はポロシャツやカーディガン、ジャンパーなどにこのワンポイントが入って入れば飛ぶように売れていました。

また、同時期にフランスの俳優アラン・ドロンをCMに起用しエレガンスなブランドイメージを定着させました。

当時、小学生たちはこのCMでアラン・ドロンが発するフランス語をデタラメに真似したりするほど話題となりました。

CMをはじめ何かと話題が尽きなかったレナウンですが、会社経営にかんしては1980年代まで堅実路線だったのではないでしょうか。

業績悪化はバブル時代から始まっていた?

 

 

レナウンの躓き、それは大規模投資に始まった

物流施設への大規模投資

1990年初頭に日本経済は「バブル崩壊」という悲劇に見舞われます。

当時、レナウンはアパレルメーカーとしては世界最大の売上高を誇っており、それを支える大規模物流施設に対する巨額な投資に対する資金繰りに陰りが見え始めました。

バブル崩壊によりさらに追い打ちをかけたのが、百貨店での販売低迷と新規ブランド育成不振でした。

英国のアクアスキュータム買収

レナウンは1990年に英国の名門ブランド「アクアスキュータム」を買収します。

この買収は、当時全世界でも話題になりましたが、結果的には大きな痛手になったといえます。

1851年創業のアクアスキュータムといえば、バーバリーと同様トレンチコートなどで有名ブランドです。

巨額な買収費用もさることながら、日本ではバーバリーの人気が高く国内市場での売り上げは予想よりはるかに下回ったことが痛手になったそうです。

レナウンは当初、アクアスキュータム社を200億円で買収する予定でしたが、英国の投資家グループに敵対的買収をされそうになり結局400億円という莫大な費用を投入する羽目になりました。

 

1991年に赤字転落後、長いリストラが続く

レナウンは、アクアスキュータム社買収の翌年である91年12月期に営業赤字に転落し、92年7月期から最終損益も赤字になりました。

レナウンのリストラはこの頃から始まり、バブル崩壊と時を同じくして長い長いリストラの歴史が続くことになります。

結局、レナウンは2019年までの29年間で最終黒字化したのはわずか4期でした。

今振り返ってみると、レナウンは現在まで生き延びてきたある種、天然記念物のような企業なのではないでしょうか。

 

レナウンの再起は可能?それとも再起不能?

 

レナウンはの企業間の売掛金回収が滞ったため、2019年の12月期決算で約53億円の貸倒引当金を計上しました。

さらに、2019年年末から2020年1月に始まったコロナの影響による業績悪化で、レナウンは2020年(令和2年)5月15日に、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申立てを行いました。

この申立ては即日受理され今後は管財人の下で、スポンサー選定を行いながら再建を目指すことになります。

 

まとめ

今回は老舗アパレル「レナウン」についてまとめてみました。

どの企業にも当てはまる言葉ですがその時その時の企業判断を誤ると取り返しのつかない事態を招くことを改めて実感することになりました。



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