生稲晃子（いくいな あきこ）さんは、1968年〈昭和43年〉4月28日生まれの日本の女優、歌手、タレント、政治家、実業家です。
生稲晃子さんの本名佐山晃子で、2022年7月10日に行われた第26回参議院議員通常選挙で見事当選されました。
しかし当選後のインタビュー拒否や旧統一教会との関係など生稲さんには何かとマイナスイメージが先行しているのも事実です。
今回はおニャン子クラブの元メンバーで国会議員になられた生稲晃子先生について取り上げてみます。
生稲晃子、芸能界デビューまで
生い立ち
生稲晃子さんは東京都小金井市出身で、ご存じの通りおニャン子クラブに所属し会員番号は40番として活躍されました。
生稲晃子さんが幼い頃は、地元のジュニアサッカーチーム「小金井フットボールクラブ」に所属しており、そのクラブが全国大会で優勝した時のメンバーでもあります。
生稲晃子さんは小金井市立緑中学校を経て私立吉祥女子高等学校に進学し、恵泉女学園短期大学英文学科卒業されました。
生稲さんの通う高校は芸能活動禁止でしたが、成績が非常に優秀であったため「成績は維持すること」と「大学には進学すること」を条件に特例で芸能活動を許されたとのことでした。
ホリプロスカウトキャラバンは落選
生稲晃子さんの芸能界入りは、（1984年）『第9回ホリプロタレントスカウトキャラバン』に応募したのがきっかけです。
当時の生稲さんは、何よりも優勝賞金が150万円という金額に惹かれ応募したとのことでしたが、結局は3次で落選となりました。
結局、生稲さんはホリプロの系列モデル事務所からスカウトされて同事務所に所属することになります。
モデル事務所所属時代
1986年3月、生稲さんは『タッチ』のヒロイン・浅倉南のイメージガールを選ぶ「ミス南ちゃんコンテスト」に出場します。
生稲さんはこれで結果が出なければ、大学受験のための勉強に真剣に取り組む覚悟でした。
コンテスト生稲晃子の優勝に間違いなしとの予想でしたが、落選という残酷な結果になりました。
この時あるレコード関係者から「おニャン子クラブ」に誘われますが、コンテストに落選したショックから直ぐに立ち直ることができず、一旦保留とする返答のみをして会場をあとにしました。
迷っていた生稲晃子さんに、当時生稲がファンだった「トシちゃんのレコードをあげるから」とレコード会社の人から言われ、また「夕やけニャンニャン」の出演料は時給5千円だったこともあって、生稲さんはオーディションを受けることになりました。
生稲晃子、デビュー後
おニャン子クラブ会員番号40番
生稲晃子さんは1986年6月、『夕やけニャンニャン』内のオーディションコーナーで見事合格し、すぐにおニャン子クラブの会員番号40番に決定しました。
これが生稲晃子さんの芸能界デビューとなります。
10月に渡辺満里奈のデビュー曲「深呼吸して」で工藤静香と共に「with おニャン子クラブ」としてバックコーラスで参加し、11月1日には、おニャン子クラブの6枚目のシングル「恋はくえすちょん」でフロント4人の中に抜擢されました。
芸能活動と学業の両立
生稲晃子さんは高校での成績は優秀だったものの、芸能活動をしているという理由で大学入試の際に学校からの推薦を得ることができませんでした。
デビュー翌年の1987年になると、『夕やけニャンニャン』に1ヶ月ほど出演せず受験勉強に専念した結果、1987年4月に恵泉女学園短期大学（英文学科）に入学することができました。
受験を終えて芸能活動を再開した生稲晃子さんですが、自身が休んでいる間に新ユニット「うしろ髪ひかれ隊」のメンバーとして工藤静香・斉藤満喜子と共に抜擢されたことを知り驚きます。
1987年5月、「うしろ髪ひかれ隊」はオリコンシングルヒットチャートで初登場第1位を獲得することになり、これを期にメンバー3人は「プロダクション尾木」に移籍することになります。
おニャン子解散
一時は絶大なる人気を誇っていた「おニャン子クラブ」も人気に陰りが出始め、1987年9月20日に解散という結末を迎えます。
「おニャン子」は解散しますが、生稲晃子さん所属のユニット「うしろ髪ひかれ隊」の活動は当面続行されました。
しかし、うしろ髪ひかれ隊は1988年4月に活動休止、生稲さんは翌月の5月21日にロデビュー、7月にはドラマにチャレンジ、以後ドラマやバラエティ番組など多数出演することになります。
結婚と出産
生稲晃子さんは2003年にCM制作会社プロデューサー・佐山智洋と結婚、2006年3月に第1子（長女）を授かります。
2006年からは芸能事務所・株式会社ポートレーブに所属し、家事の都合や子育てに支障が出ないようスケジュールを組みながら主に女優やレポーターなどの仕事を中心にしています。
生稲さんは、日本推進カウンセラー協会認定の認知行動療法士の資格を取得しており、夫が経営する飲食店にも女将としてお店を手伝っているみたいです。
がんとの闘い
生稲晃子さんは、2011年4月28日、43歳の誕生日に乳がんを告知されます。
そして翌月5月6日には腫瘍のある部分を切除する乳房温存手術を受け、それから放射線照射と薬による治療を続けます。
生稲さんのがんとの闘いはこれに終わらず、2012年の夏に再発が判明します。
再三の手術を耐え、2015年10月27日、右乳房の再建手術を受けたのち自らのがんを公表されました。
生稲晃子、参議院選挙に当選
東京都選挙区5位で初当選
2022年4月6日、自由民主党は、第26回参議院議員通常選挙の東京都選挙区（改選数6）の公認候補として生稲を擁立すると発表しました。
7月10日に行われた参院選では自民党からは生稲晃子と現職の朝日健太郎が立候補し、選挙結果は生稲晃子さんが得票数5位で初当選しました。
生稲晃子さんの選挙対策本部長は自民党下村博文が務めました。
当選後のインタビュー拒否
フリージャーナリストでおなじみ池上彰氏が選挙特番「池上彰の参院選ライブ」で東京選挙区の自民新人・生稲晃子氏が同番組への出演を拒否したことを明らかにされました。
さらに番組では、同局の記者が生稲氏陣営の関係者に取材したところ、匿名を条件に「生稲さんは国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないからだとおっしゃっていました」との話があったと報じました。
池上氏は「そもそも有権者に『ぜひ私に投票してください』と選挙期間中、ずっと言い続けてきたわけですよね。でしたら、もし当選が決まるのであれば、それに対してこれからこういうことをやっていきますと皆さんに伝えることが、政治家としての責務、責任ではないかと思うんですよね」と続け「インタビューのやり取りに自信がないのかもしれませんけど、それでも何かを答えるというのが、国会議員になれば責任が出てくるのではないかと思います。とても残念です」と切り捨てました。
異例の国会「裏口」初登院
8月3日、臨時国会が召集されそこには、初当選を果たした自民党・生稲晃子「先生」（54）の姿がありました。
国会の正門には初登院する議員らに取材するべく報道陣が集結していましたが、生稲先生は報道陣に加えておニャン子クラブ時代からのファンが集まる正門を避けて「裏口」から国会初登院を果たします。
初当選以降、黒塗り運転手付きクラウンで送迎されるなど、すでに「先生待遇」の生稲議員に対して 「裏口登院」には数々の批判の声が上がっています。
「報道陣にすら正面から向き合えない人に国民と正面から向き合う気があるとも思えない。」
「生稲さんは未熟さの露呈や失敗を極端に恐れるあまり、既に保身や逃げ癖がついてしまっているのではないか。何かを成し遂げられるとは到底思えん。」
「生稲先生はいくらなんでもまずいだろw 当選直後から生の言葉聞いてないぞw」
「6年間逃げまくって終わり？」
旧統一教会との関係も発覚
8月17日、生稲晃子参院議員は萩生田光一政調会長と6月に世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の関連施設を訪問していたことを明らかにしました。
生稲晃子さんの事務所は、生稲氏が6月に旧統一教会の関連施設を萩生田氏と訪れたことについて「事実です」と認めました。
生稲さんの事務所は、演説を聞いた人から「他にも仲間が集まっているので、話を聞かせてもらいたい」と依頼があったとして、「新人の立場なので、より多くの方に政策を聞いていただきたいという思いで、スタッフが判断した」と説明しました。
ただし、「生稲本人は今までご指摘団体及び関連団体との関わりは一切なく、この件以外に団体及び関連施設へ訪問したこともない」と強調しています。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は先の参議院選挙で見事当選を果たした生稲晃子先生について取り上げました。
おニャン子クラブ出身でありながら見事「先生」になられた生稲晃子さんですが、当選後はどうもマイナスイメージばかりですね。
今後、生稲晃子さんはこのマイナスイメージを払拭し、国会議員としての「お仕事」ができるかどうか見届けたいですね。
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