神戸の中心は三宮エリア。
三宮エリアの再開発は2026年の完成に向けて着実に進んでおり、震災などで沈下した地元経済に明るい光が見えてきたのではないでしょうか。
三宮エリアの再開発と併せ、神戸が誇る須磨海岸一帯も歩調を合わせ大きく変わろうとしています。
今回は神戸の中心地・三宮エリアから西へ直線距離約8kmにある須磨海岸エリアについて取り上げてみましょう。
須磨水族園一帯がリゾート化される?
神戸が誇る須磨水族園は今、本館のみ営業中でその他の施設は工事中のため立ち入ることはできません。
須磨水族園の正式名称は神戸市立須磨海浜水族園といい、開園は1957年に遡ります。
有名な水族園といいますと、沖縄の美ら海水族館、大阪の海遊館、東京のサンシャイン水族館などがありますが、ここ須磨水族園は1987年には来場者240万人で当時の日本記録でしした。

日本各地の水族園が近代化する中、須磨水族園は阪神大震災なども影響して長年大掛かりな工事などもできないまま今日に至りました。
そんな中2022年1月に須磨海浜水族園及び海浜公園再整備事業の工事が開始されました。
工事期間中、2023年まではは本館だけの営業になり、その後は本館も解体され2024年に新たな施設の供用が開始される見込みです。
完成後のイメージはホームページなどでも観ることができます。

須磨はかつて保養地・別荘地だった?
六甲山系西端に位置し山々が海岸線近くまで迫り出し南部の海と山に囲まれた須磨という土地は古くから風光明媚な土地柄として栄えてきました。
海と山に近いこの須磨という土地はかつては政治家や財界人の別荘や、京阪神企業の保養地としても有名でした。
また、須磨は古くは源氏と平家の一の谷合戦があった場所でもあります。
一の谷古戦場は須磨海岸の西側の須磨浦公園あたりにあり、源義経の陣地であるとされる須磨寺は海岸から東北の方角にあります。
現在は交通網の発達もアリ、須磨は神戸の中心三宮から10分、大阪から30分という距離にあります。
大都市にありながら自然とともに暮らすという恵まれたロケーションは関西のみならず国内有数の人気エリアでもあります。
須磨水族園が生まれ変わる意味は?
神戸は古くから港町として栄えました。
神戸の開港は1868年で開港以来、横浜に次ぐ貿易港として栄えてきました。
居留地や中華街などを見てもお分かりのように、日本でも外国人が早くから居留し神戸の発展に拍車をかけました。
日本の高度経済成長とともに、地元神戸の経済も鉄鋼やケミカルシューズなどが好景気であったことから神戸の街は1980年代は非常に賑わいました。
1981年に開催された「ポートピア博覧会」大成功を収め、この頃「株式会社神戸市」という言葉が生まれるほど地元景気は頂点に達しました。

しかし、バブル経済の崩壊とともに長引く不景気と、あの未曾有の阪神大震災により神戸の経済は低迷しました。
2018年にやっと震災時に発行した神戸市債の返済が終わりました。
神戸市はその間、手つかずのままだった公共事業やインフラに着手できるようになりました。
その目玉が神戸の中心である三宮駅周辺の再開発事業です。
こちら須磨海浜エリア一帯のリニューアルは三宮駅周辺再開発の影に隠れているものの、地元民にとっては大きな期待が寄せられています。
まとめ
今回は神戸 須磨水族園の改装工事と須磨海浜エリア一帯のリゾート化について触れました。
長年地元経済が低迷している神戸にとって嬉しいニュースですね。
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